海外に日本の中古車が沢山送られていることは皆さんが周知の事実だと思います。しかしどんな方法で送られているのかは実際には見たことがない方が殆どだと思います。
今回はこの4t車をコンテナに積み込みしていきます。この車両はクレーンが付いている車両ですが、ブーム部分が邪魔になってコンテナに入らないので事前にブーム部分を外しました。
トラックの荷台が空では空間が勿体ないので乗用車のエンジン、ミッションを満載に積んでからコンテナに入れます。このエンジンたちも全て海外で再利用されるものです。
更に運転席以外のスペースにも海外で使用されるパーツを満載に詰めて行きます。この状態ではエンジンが掛かりませんので、フォーリフトで押してコンテナ内部まで入ります。運転席のドアを外してあるのは最後にハンドル操作をしていた人が抜けだす為です。フロント回りの外装はこのあとに積み込みするもので外装が傷つかないようにする為です。
ここまで入ればもう簡単です。
両サイドギリギリです。少しだけ助手席側に寄せてハンドル操作をしていた人が下りれるようにします。そして最後に運転席にも部品を詰め込みます。
このように日本車、日本車の部品が海外の自動車社会、交通インフラを大きく支えてることがお分かりいただけると思います。海外ではこういった中古車、中古パーツの供給があるからこそ、人が移動し、物が運搬され商業がなり立っています。日本に輸入されてくる商品、食品などの製造、栽培などにも車は欠かないので、正にビジネスサイクルと言えるでしょう。