廃車ビジネスって儲かるんでしょ?とよく知り合いとの飲み会なんかで聞かれます。
単刀直入に言いますと、一台に換算するとあんまり儲かりません。数やれば儲かります!
例えば軽自動車の廃車を解体したとして
車両が800キロあったとして内訳大体ですが、、
・鉄
600キロ×20円
1万2千円
・その他(銅、アルミ、触媒)
200キロ
1万円
・リサイクル料金
1万円
合計3万2千円が解体業社に入ります。
買取が5千円だとして
そこに引き取り、解体、書類手続きの
人件費、燃料代で2万円
儲けは7千円。。
だ〜いたいですが、
そんな感じです。
そうなんです。手間の割に儲かりません。
ちなみにここに写っている車両みんなそんな感じです。
じゃあ輸出にすれば儲かるでしょ?という話しになるのですが、
知り合いにはみんな中国もってっちゃえばいいじゃん!ていいますがそんなうまい話しはありません。
(ちなみに中国は法律的に無理ですし左ハンドルの国です)
まず右ハンドルの国に限定されるのと、ほとんどの国が法律で年式の輸入制限を設けているんです。
例えば新車から3年未満の車以外ダメとか。。。。。そんな車国内でも売れるでしょ!そもそも廃車で入ってこないでしょ!といいたいです。
なのでほとんどの輸出は部品にしてコンテナにて送るのですがエンジンを80基ギューギューに詰めて送ったりします。
そのほとんどがトヨタ車のエンジンです。
このトヨタ車たちからエンジンを外し80基になるまで冬眠させます。
うちみたいな中小企業ですと下手すれば集まるまで半年かかります。。
やっとの思いで集めたあとコンテナ積めし今度は船でドンブラコと1か月、また売れるまで1か月その後入金の流れです。
みなさんお気づきのとおり、めちゃくちゃ回転率が悪いです。
かといって1基あたり売れるのが3万円とかの世界なので手間と高い運賃をかけても何百万も儲かるわけではありません。
やらないよりはましでしょという発想で資金によゆーーーのある会社さんならいいですが、
うちは当然死に物狂いです、目が血走ってます(笑)
なのでやはり部品を丁寧に外し磨いて国内で中古部品として販売すること。
素材として細かく分別してリサイクルすること。
かつ薄利多売だが台数をこなすこと。
これをコツコツ地道にやることが生き残る道かと思う今日このごろです。